客にとって恋愛と思っているほとんどのことはホストにとってビジネスなのだ

okane

ほんとにあったホストと客のトラブル

ホストと客のトラブルというのは金絡み、色恋絡みとその他に大きく分けられる。
女性客にとっては色恋9割、金1割になるわけだけどホストにとっては金8割、色恋、その他が1割ずつとなる。
同じ問題で何故それぞれの割合が違うかというと簡単な話でそれは捉え方の違い。
客にとって恋愛と思っているほとんどのことはホストにとってビジネスなのだ。
だからホストにとってほぼ全てが金の問題になる。

ホストをしてるとホストはもちろんそのホストの客の悩みも聞くことが良くある。
グループであればそのホストがフォローをして繋ぐという本当に良く出来たシステムだ。

あるホストがソープ嬢とトラぶって1人切れそうだと言う。
そしてその嬢に話を聞いてみるととんでもない話であった。

このホストと客は割と長い付き合いで客は元々OLをしていた。
その後このホストにハマり、通っていたがOLの稼ぎではどうにもならない。
そこで売上げを支えるべくソープ嬢へ転身。
OLで15万そこそこの稼ぎがソープとなればスキン(ゴムあり)であっても10倍にはなるだろう。

店に通いやすいようホストに紹介された部屋へ引っ越し、毎日毎日働き、そしてホストへ通う日々が続いた。
OLから風俗へ華麗に転身というのは生半可な心意気では到底出来ない。
ピンサロですらほとんどの女性が無理だと思うし、ヘルスとなればそのハードルは相当上がるだろう。
それがだ、それが事もあろうに風俗の王様『ソープ』
これはなかなかの大物である。

もちろんここまでする動機は恋愛。
この客はホストではなく自分の男の売上げを立てるべく働いた。
ホストにしてみても色恋ベースのソープ嬢となれば都合がいいわけで“それなりに”大事にしていたらしい。

・・そしてある時その事件は起こった
嬢が仕事から帰宅すると同じマンションの通路でそのホストと鉢合わせた。
男の横には女が・・
激情に狂った嬢は男に詰め寄るが男から信じられない言葉飛び出す。

「ソープ嬢なんて汚ねぇ女に用ねーんだよ!」

このホストにしてみたらただの客。
どんなに自分に尽くそうがただの客。
自分は自分の彼女と済むマンション、しかもその同フロアの部屋を紹介し住まわせていた。
同じマンションの同フロアに住んでいたというのだ。
女も女ならこのホストもかなりの大物だったというお話。

この様にホストと客のトラブルというのはお互いの位置づけが大きく違うので普通の男女のトラブルと同率で語れないという特性がある。
筆者が何より安心したのはこの嬢がその場で飛び降りなかったこと。
そこだけが救いである。
その後この2人の関係は破綻したわけだけど、なんとその後復縁。
全く呆れる話だが夜ではこれが普通である。
夜を経験してるとこの話の裏も読み取れると思う。
その2人が鉢合わせしたその日、ホストの隣にいた“彼女”
これもまたホストの客だ。
これが単にタイプだったのか稼ぎが上だったのかは分からない。
しかしそこにいたのはホストと客と彼女でなく、ホストと客2人だったのは間違いない。
このホストは鉢合わせた瞬間ソープ嬢が切れるのを確信して罵声を浴びせた。
そうすることで隣にいる客との関係が堅くなるのを知っていたからだ。
同フロアに住まわせていたことを考えると最初から想定していたのかも知れない。

恐らくその後そのホストは“彼女”と切れたのだろう。
そしてソープ嬢と復縁したに違いない。

これが夜の世界だ。