ホスラブ・爆砕の掲示板に悪口を書かれている。削除、特定はどうすればいいの?

waruguti

夜のお仕事をしていると必ずと言っていいほど誹謗中傷や悪口が出てきます。
本当の事もあれば嘘も多数。嘘によって苦しむ方も多いと思いますがその際はどうすればいいのか教えます。
怒りに熱くなるだけでは駄目です。

まず実際に書き込み者を特定するのは一見難しそうに感じますがそんな事はありません。
冷静に対処をすれば簡単に書き込み者を特定する事が出来ます。特定する際には主に

民事、刑事の2種類がありますが残念ながら刑事事件として扱ってくれる事はほとんどありません。

まず書かれている事が他人目線でどう映るかを考える事

例)あの女腹黒いよ。男好きみたいだし。前も他の男連れて歩いてた。

書かれている本人からしてみると、事実無根で誹謗中傷です。誰が書いてるの!?となりますが、あくまで刑事事件で扱う場合はこの程度じゃ動いてくれません。
「水商売」をしている、こんなのただの悪口程度。まず動いてくれる事は100%ありません。

では民事ではどうか?同じく中々難しいです。不可能ではありませんが裁判をしても開示してくれない可能性が高いです。ざっくり言うと一つの目安としてあなたが他人目線で見た時に、

これはひどい・・・・
と感じるかどうかが一つの目安です。まったくの他人が「あの女腹黒いよ。男好きみたいだし。前も他の男連れて歩いてた」と書かれていたとしても「へー」程度にしか思わないと思います。「水商売してたら人から恨み買う事もあるだろうなー」程度にしか思わないと思います。

注1)つまりあなたが「事実無根だ!特定して訴える!」と熱くなっていても他の人から見るとたいした事じゃない、別に犯罪とまでは言えないと判断されやすいと言う事です。弁護士や警察に掲示板に誹謗中傷が書かれていますと駆け込んでもほとんどが相手にしてくれない理由はこういう事です。

名誉毀損や侮辱罪などその他の理由付けで裁判所へ
開示を迫る事は出来る
しかし開示されるかどうかはわからない

こういう事です。簡単に言ってしまうと水商売に関わってる時点でそんなのつきものだろうし(タレントもそうです)裁判所で開示されるかどうかわからない案件を刑事事件としては扱えないよ。と言う事です。

では民事ではどうか?

どちらかと言うと民事での話を進めていく事をおすすめします。
民事の場合は大きな流れとして

①IP(サーバー会社or管理人が保有)を入手した後に
②プロバイダーの会社(携帯会社など)へ書き込みした人の氏名・住所をもらう

ここでまた問題が起こります。IPを入手するためにサーバー会社か掲示板管理人に書き込んだ本人のIPを教えてくださいと連絡しなくてはなりません。しかし教えてくれる事はほとんどありえません。

理由の一つが
日本国憲法の言論の自由などの兼ね合いからその書き込みが法的に問題なのかセーフなのかを判断しかねない。と言う事。開示した場合は相当な理由が無い限り開示された側から訴えられるリスクもある。
であれば法のプロではない私たちは裁判所の判断にお任せしますよ

という結論に至りサーバー会社or掲示板管理人は裁判所から「IPを開示してあげなさい」という連絡を待つ事になります。②のプロバイダーもそうです。氏名・住所は個人情報であるため開示は出来ない。裁判所から「開示しないさいと連絡が来ない限り開示は出来ない」という結論に至ります。

特定するまでの一連の流れ

①IPを開示してもらうために書き込みの証拠を固めて裁判所へ訴える

②裁判所から管理人orサーバー会社へIPを開示しなさいという命令を出してもらう

③開示されたIPを持ってプロバイダー側へこのIPの名前住所を教えてくださいと連絡をする

④当然拒否されるのでまた裁判所へIP持っていきこのIPで書き込みした人の名前と住所を開示して欲しいと訴える

⑤裁判所からプロバイダー側へそのIPの名前と住所を開示しなさいと命令を出してもらう

⑥プロバイダー側から開示される

⑦名前・住所が開示されたのでその人に対し賠償を起こす

特定するまでの一連の流れは上記の流れになります。
見ればわかる通りなかなか大変です、青文字で書いた部分でどれか一つでも裁判所に拒否されてしまった(開示する理由に相当しない)場合は書き込み者特定の道は閉ざされます。

このため確実に罪が問える確信がある
犯罪予告などをのぞいて、刑事事件として動いてくれるのは難しいというのがわかると思います。
弁護士も一緒です。勝てる裁判でなければ動きたくないのが本音のため悪口程度であれば受任すらしてくれません。
しかし民事の場合は弁護士もお金をもらえるため結果はともかく動いてくれる可能性は高いです。

弁護士にも2種類います。
お金をもらえるならとりあえずやるよ?という弁護士
100%勝てると言い切れない。・・・受けれない。
乗り気じゃない弁護士に対して悪い弁護士という見方は間違いです。冷静に勝てる勝てないを判断出来ている、尚かつ受任してお金もらって負けたら申し訳ないという考えの弁護士も最初から断ってきます。

むしろそういう判断を出来る弁護士こそ見方につけると勝つために頑張ってくれます。

そんな弁護士に対しては
「開示が無理だったらしょうがない、でもじっとしていられないので頑張って欲しい」と相手の立場になって伝えると頑張ってくれます。

ベストな流れとして
・自分でまずは削除依頼をする
・削除されなかった場合は弁護士から削除依頼を出してもらう
・それでも削除されない場合は書き込み者特定のため動き出す

でいいと思います。なぜ自分で削除依頼を出しても駄目だったのに弁護士の削除依頼をする必要があるのか?
それはプロバイダー責任法というのがあるからです。http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H13/H13HO137.html

読んでも大変だと思いますのでざっくり説明すると、明らかに権利が侵害されていると言う事を知った場合、削除した場合は掲示板運営者やプロバイダーは責任を負わない。
しかし明らかに権利を侵害されている事を知って削除しない場合は掲示板管理者らも責任を負う事がありますよって事です。

個人の削除依頼であれば莫大な書き込みの中から犯罪と言えるとどうか判断出来ないものはスルーしてしまう事があっても弁護士を介する事によって削除に対する本気度、そこまでしてくるなら管理者に責任を問うてくる可能性があるのではないかと考えるためです。

そうなると当然、削除しようかどうか判断に迷う微妙な書き込みであっても念のため削除しておくかという判断に掲示板管理者はなりやすいのです。

ちなみに削除に関しては裁判所からの命令で削除という方法もありますのでこの場合は削除と書き込み者特定のための動きを同時進行で進めるのがベストです。

まとめ

今書かれている事は自分目線ではなく、ただの悪口やうわさ話では無い第3者から見ても明らかにわかる権利侵害、名誉毀損なのか。など冷静に考えた上で対処しましょう。自分が熱くなっただけでは弁護士費用や裁判のお金を無駄にするだけで解決する事はありません。
適切な対処をすれば特定は難しくありません。

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